【第7回研究会】 榛名祭り!冬山で振り返る名料理。  (08.1.25-27)


 第8回研究会のコンセプトはスキー、温泉、美味いもの!大量の食材と美味しいお酒を買い込んで、まだ雪深い榛名山へと向かった。

 関越道を降りるまでは雪も無く順調に進んだが、榛名山を登り始め、伊香保温泉を過ぎたあたりから景色が雪に包まれ始める。いつも休憩をする展望台にも雪が降り積もり、これから3日間の銀世界への期待が高まる。

 軽くスリップしたりしながらも、なんとか山荘に辿り着き、食材に配達を受け取ると、先発隊だけで草津へスキーへと向かう。スキー場に到着したときは物凄い地吹雪でどうなることかと思ったが、準備を整えているうちに風はおさまりベストコンディションに変わった。普段の運動不足を補うべく、ふかふかのパウダースノーを楽しむ。金曜日の昼間だけあって、他のスキー客も少なく、ほぼ貸切状態。だが、三十路を超えた肉体だけはいかんともしがたく、すぐに疲れが溜まって、3時間あまりでスキーは終了。近場の温泉へと向かう。冷え切った体に草津の湯はとても熱かったが、すぐに身も心も温まり、気分は夢見心地。これぞ雪山の醍醐味か。








 温泉から帰る途中で買い物を済ませ、料理組と夜到着者出迎え組に別れ、いそいそと夜の宴会の準備を開始する。榛名山荘での1日目の夜は参加者が1人1品作る料理大会。各自が得意料理を披露し、それを肴に美酒を味わうという粋な趣向だ。

 僕は前回好評だった馬刺しとハムを故郷の足利市から取り寄せた。今回は馬刺しもハムも前回の倍の1キロを取り寄せたが、あまりの美味しさのため馬刺しはその日の夜に完売。やはり自分が用意したものが人に喜んで貰えるとうれしいものだ。

 他にも、かぶと鳥そぼろの煮物、茹で豚の野菜巻き、サバのスパイスソテー、キノコの炒め物など様々なものが並び、どれもが最高の出来。みんなすぐに満腹となってしまった。

 酒は夜合流した某やんごとなき身分の方が、陛下も舌鼓を打っているという御用酒を用意してくれた。今まで僕は月桂冠にあまり良いイメージは持っていなかったが、これを飲んで印象は一変。やればできるのに、何でやらないんだよ、月桂冠!



 そんな1日目も慌しく終わり、今日からは池田シェフの料理が楽しめる2日目だ。今回は過去の名料理のリクエスト大会ということで、早速リクエスト1位のイカの煮込みセート風を作ってくれた。何でもイカを新潟の漁師から直接買い付けたそうで、その美味しさはやはり一級のプロの味。全員が「美味い」と叫びながらおかわりを繰り返していた。

 サラダもこれまたみんなに好評だった、ルッコラの生ハム巻きが再登板。野趣溢れる香りのルッコラを甘みのある生ハムで包んであり、最高のバランスだ。そして、おともの牛乳は某やんごとなき方が持ってきてくれた、栃木の御料牧場で作られている牛乳。自然本来の味わいが味わえる低温長時間殺菌で作られた牛乳はやわらかい甘さとコクが際立ち、なかなか味わえないものだった。今思えば、物凄く贅沢な昼食だった。

 昼食が終わるとスキー&温泉組と別荘でのんびり組に分かれて行動。スキー組は梨元さんを先頭に昨日のスキー場に向かう。少し吹雪いている生憎のコンディションだったが、みんなで楽しく滑り、最後に草津の名湯「大滝の湯」を訪れて温まった。まったり組も倉渕温泉に行き、2日目も温泉三昧だった。









 草津から帰ると池田シェフが料理の準備をしており、あたりに良い香りが溢れる。今日は各地から集めた最高の食材を料理するとのことで期待は高まる。

 今回用意していただいたのは、・有機野菜バーニャカウダ(パプリカ、姫人参、紫式部、プンタレッラ) ・新鮮魚のカルパッチョ(目鯛を使って、からし菜と一緒にワサビドレッシングで) ・赤ピーマンのムース ・バナナと大根のサラダ ・柿と白菜のサラダ ・インカの目覚め(バジルソースと結晶塩添え) ・鯵のたたき(みょうがと紫蘇で) ・しめ鯖 ・鯵のサワーグラタン カレー風味 ・プティ ヴェールのフライ ・フランス産フレッシュ鳩の炭火ロースト(肝焼きも一緒に) ・ラディッキョとスカモルツァアフミカートのリゾット。

 いつもより少な目だとシェフは言うが、数時間かけて食べ終わったときには誰もが満腹。少なめで12品ってどんなフルコースなのか。特に僕が切実にリクエストしていた鳩のローストは、鼻腔をくすぐる脂の香りと、芳醇な旨味が素晴らしく、誰もが無口になって食べていた。それに新潟の漁師から仕入れたアジで作ったタタキ、しめ鯖。例を挙げればきりがない。名ワインも多数揃っており、これ以上の贅沢はなかなか無いだろう。

  

  



 お決まりの3日目の和食も素朴な美味しさで美食で疲れた胃腸をやさしく包んでくれて、朝から3杯飯。もう言葉は無い。

 振り返れば、今回はシェフの料理だけでなく、食材も素晴らしかった。やんごとなき方が仕入れてくれた宮内庁御用達の逸品たち。僕が仕入れた馬刺し。農家の息子が持ってきてくれた自家製野菜とお米。そしてシェフが全国から仕入れてくれた魚たち。最高の条件が全てそろい、過去の研究会でも屈指の贅沢さだった。

 3日の昼過ぎ、泣く泣く山荘を出発して四万温泉に立ち寄り3日間の疲れを癒す。最後に佐野の名料理屋で食事をして今回の研究会は終了した。ここまで楽しんでしまうと次回の勉強会のテーマに困ってしまう。うーん、次回はどうするか…。